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アリババ不動産(Alibaba)が譲渡条件を満たさない違法な分譲地を数千人に売りさばき、多額の資金を騙し取った事件で、ホーチミン市上級人民裁判所は19日、被告23人のうち、一審判決を不服として控訴した被告10人に判決を下した。
同事件は、アリババ不動産がホーチミン市、東南部地方ドンナイ省、同バリア・ブンタウ省、南中部沿岸地方ビントゥアン省にある広大な農業用地や林業用地を取得し、土地使用目的の変更や不動産案件投資認可の取得を行わず、区画内に道路を違法に建設し、数十件の「住宅区案件」の「分譲地」を4530人に売りさばき、2兆4470億VND(約143億円)を騙し取ったもの。
被告らは詐欺・資産横領罪またはマネーロンダリング罪、もしくはその両方に問われていた。
控訴審では、詐欺・資産横領罪に問われていた主犯格の同社会長グエン・タイ・ルエン被告(男・36歳)について、上級裁判所は一審判決を支持し、終身刑の判決を下した。
詐欺・資産横領罪とマネーロンダリング罪に問われていた同被告の妻、ボー・ティ・タイン・マイ被告には、情状酌量の余地があるとして7年減刑し、禁固23年の判決を言い渡した。
同じく詐欺・資産横領罪とマネーロンダリング罪に問われていたルエン被告の弟2人も減刑が認められ、グエン・タイ・ルック被告は禁固21年(6年の減刑)、グエン・タイ・リン被告は禁固16年(1年の減刑)の判決をそれぞれ受けた。他の被告も1~2年の減刑が認められた。
民事責任について、上級裁判所は被告らに対し、物件購入者4530人に合わせて2兆4470億VND(約143億円)の賠償金を支払うよう命じた。なお、同社が保有している多くの不動産は判決執行のために押収・凍結されている。