(C) vnexpress 写真の拡大. |
(C) vnexpress 写真の拡大 |
南部メコンデルタ地方バクリエウ省人民委員会はこのほど、バクリエウ市の行政地区に至る幹線道路のボーバンキエット通りの計画地に20年余りにわたって居座っている2軒の住宅への対処方針について記者発表を行った。
同省人民委員会によると、今から20数年前に省の行政地区と広場を結ぶ全長約1km、幅約30mの幹線道路の拡幅工事が実施された。道路が敷地にかかる62世帯のうち60世帯は立ち退きに応じたが、ドー・タイン・フンさんとグエン・ティ・フオンさんの2世帯は今も応じておらず、交通の障害になっている。
バクリエウ市人民委員会のレ・キム・トゥイ主席によると、2007年から地元の当局が説得を続けているが結果を出せていないという。フンさんの息子であるドー・タイン・トゥアンさんは、土地収用の当初の目的が変更されたことに不信感を持っていると説明した上で、「道路にかかる敷地は400m2余りある。国が1000億VND(約5億7100万円)を補償してくれたら、土地を引き渡す用意がある」と話した。
バクリエウ省人民委員会のレ・タン・カン副主席は、住民の協力を得られないため実地測量ができず、以前の決定手続きを最初からやり直す必要があるとの見解を示した。同省人民委員会のファム・バン・ティエウ主席は、立ち退き補償は住民の利益を考慮するが、規定に従って行うとし、引き続き説得を続けるが、協力を得られない場合は強制収用もあり得ることを示唆した。