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急成長中の新興不動産会社マステライズ・グループ(Masterise Group)と国連児童基金(ユニセフ=UNICEF)ベトナム事務所は、南部メコンデルタ地方ソクチャン省の小学校に、温室効果ガスの排出量を正味ゼロにする「ネットゼロ・アクオニック(Net Zero Aquonic)トイレ」のモデルを試験的に設置する。タイやインドネシアなどで成功しているが、ベトナム国内では初の事例となる。
このトイレは、浄化槽から出る廃水を病原菌のない清潔な水に変え、トイレの洗浄水や植物への水やりなどに使用することができる。システムは太陽光発電で得られる再生可能エネルギーのみを利用する。
トイレが設置されるのは、生徒と教員併せて200人のロンフーC小学校。ユニセフが設置に必要な工事や技術移転を実施中で、年内に完成する予定だ。同校のジエップ・タイン・ハイ校長は「システムが早く設置され、使えるようになることを希望する」と話した。
マステライズのジェイソン・ターンブル(Jason Turnbull)氏は、このモデルが成功し国内全体に普及することに期待を示した。