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テト(旧正月)が近づくにつれ、SNS上では「コーヒー浣腸」によるデトックス、病気の治療、美容効果に関する話題が賑やかになっている。医師は、非科学的であり、むしろ健康に害をもたらすと警告しているが、信じて実行する人々は後を絶たない。
ティックトック(TikTok)やフェイスブック(Facebook)、ユーチューブ(YouTube)などのSNS上では、自身でコーヒー浣腸をしている動画が多数投稿されている。いわく、その効果はデトックス、ニキビ治療、ダイエット、便秘治療など様々で、がんに効果があると言う人までいる。
これらの動画は数十万~数百万回の再生がなされており、自分もしてみたい、あるいは実際にしてみて「ハマった」といったコメントが多数残されている。
しかしながらこの「コーヒー浣腸」ブームに対し、ホーチミン市グエンチーフオン病院の消化器科の医師は、「コーヒーや緑茶が腸壁を刺激し、毒素や寄生虫を排出し、様々な病気を治し、元気になり、若返り効果があると聞いた」などとして、患者からコーヒーや緑茶、酢などによる浣腸の方法を聞かれることも多いが、「完全に誤りで、医学的処置ではなく、何の科学的根拠もなく、世界的にもデトックス効果が認められるというような研究はない」と否定している。