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米国ワシントン州スカジット郡マウントバーノンで誘拐され、行方不明となっていた5歳の少年がこのほど、遠く離れたベトナムの地で発見された。少年は16日に米国ワシントン州シアトルにいる母親と再会を果たした。
行方不明になる前、少年はマウントバーノンにいるアマンダ・ディンジスという女性に預けられていた。しかし、11月29日、この女性と母親のアンバー・ディンジスが少年を連れて米国を出国した。
シアトルのテレビ局KIROによると、マウントバーノン警察は連邦捜査局(FBI)、国土安全保障調査部(HSI)、外交保安部(DSS)と協力して、誘拐被害の疑いで行方不明となった少年の捜索を開始。
捜査当局は、アマンダ・ディンジスとアンバー・ディンジスが以前から少年を連れて逃亡する計画を練っていたことを突き止め、誘拐容疑で2人に逮捕状を発行した。関係者や親族に聞き取り調査を続ける中、逃亡先をベトナムの北部紅河デルタ地方タイビン省に絞り込んだ。
12月14日、少年はDSSの職員によって無事保護され、まずは日本の東京に移送。その後、15日にFBI職員が少年の身柄を引き受けて、母親が暮らすシアトルまで移送し、翌16日に母子は久々の再開を果たした。
マウントバーノン警察によると、誘拐容疑がかけられているアマンダ・ディンジスとアンバー・ディンジスは、現在もベトナムにとどまっており、身柄も拘束されていない。捜査当局は、2人を出廷させるべく、身柄引き渡しの手続きを進めていく方針。