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サッカードイツ1部の強豪ボルシア・ドルトムントが東南アジアツアー最終目的地であるベトナム・ハノイ市を29日と30日の両日に訪問した。29日には、ドルトムントの面々がハノイ市内でファンとの交流や市内観光を行ったが、その際に撮影された写真が物議を醸している。
問題の写真は、観光客に人気を集めていた「線路沿いカフェ」の一帯で29日午後に撮影されたものだ。30日にFacebookに投稿された写真では、選手らが線路の真ん中に椅子を置いてくつろいでいる姿が写されていた。選手たちのすぐ傍には、「危険区域、集合禁止、レール内と両側への座席設置を禁ずる」と書かれたベトナム語の標識があった。
「線路沿いカフェ」では、写真を撮るために、線路内に立ち入る観光客が非常に多かったことから、ホアンキエム区人民委員会が、鉄道制限区域に面するすべての店舗の営業許可証を取り消し、「線路沿いカフェ」を封鎖していた。
写真が投稿された直後から、ネット上では、「封鎖されているはずの線路沿いカフェに立ち入って写真が撮れるのはどういう理由?」などの書き込みが相次いだ。
調べによると、ドルトムントの選手たちが訪れたのは、ホアンキエム区クアナム(Cua Nam)街区にあるトアカフェ(quan ca phe Toa)。今回の騒動を受けて、クアナム街区人民委員会は、写真撮影が行われた喫茶店に行政処分を下して営業停止とする方針を示している。
30日には当局が問題の喫茶店を訪れて、店の横側の線路沿いスペースに敷いてあったタイルを粉々に砕いたほか、バリケードを設置して線路に立ち入りできないように封鎖した。
地元当局の調査によると、ドルトムント側の広報がベトナムを象徴する写真を撮影したいとし線路沿いカフェでの撮影に臨んだ。選手たちはコーヒーを飲まず、ただ言われたとおりに線路沿いに座って写真を撮影して、数分でその場を去った。
問題の喫茶店は、以前に営業許可証を取り消した「線路沿いカフェ」30軒に含まれていなかったため、その後も営業を続けていたという。
なお、ドルトムントは30日、同市にあるミーディン国立競技場でベトナム代表と親善試合を実施。ドルトムントは先制したものの、前半のうちに同点とされると、試合終了間際にベトナム代表にPKを決められて1-2で逆転負けを喫している。