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台湾に輸入されたベトナム産インスタントラーメン「オマチ(Omachi)」から、発がん性物質「エチレンオキシド(ethylene oxide=EO)」が検出されたことが分かった。問題のインスタントラーメンは、マサングループ[MSN](Masan Group)子会社のマサン消費財[MCH](Masan Consumer)が製造し、台湾のQianyu社が輸入したもの。
台湾食品薬品監督管理局(TFDA)が23日に明らかにしたところによると、問題のインスタントラーメンの調味料パックに、台湾での基準を超える1kg当たり0.195mgのEOが検出された。これにより、Qianyu社が同地域に輸入した商品ロット1.4t(1箱30食入り×600)が処分されることとなった。
これについてMCHは、「各国の食品安全基準がそれぞれ異なるため、当社では輸出向け製品が輸出先国の食品安全基準を満たすよう製造している。EOが検出された製品は台湾向けのものではなく、Qianyu社が当社を介することなく第三者から輸入したもの」と釈明した。
MCHによると、同社が流通業者や代理店との間で締結している契約には、特定市場向けの商品を対象外の市場に輸出することを一切禁止するという条項が盛り込まれている。同社は、ベトナムで製造販売されている「オマチ」について、ベトナムの食品安全基準を満たしていると主張し、この問題をめぐり引き続き調査を進めていくとした。
なお、EOは消毒の際に用いられる物質で、長期間にわたり摂取すると発がんのリスクがあるとされている。