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北中部地方トゥアティエン・フエ省フエ市のドンバー市場で7月31日昼、銃で武装した警察官の男が宝飾店2軒に押し入った事件で、男が路上にばらまいた宝飾品を持ち去った市民8人が、これまでに警察を訪れて宝飾品を返却した。
この事件では、同省のビンディエン(Binh Dien)刑務所で刑務官を務める現職の警察官であるゴ・バン・クオック容疑者(38歳)が、自動小銃「AK-47」を構えてチャンフンダオ(Tran Hung Dao)通りにある宝飾店「タイロイ(Thai Loi)」と「ホアンドゥック(Hoang Duc)」に次々と押し入り、「貧しい人々の金だ!」と叫びながら、奪った宝飾品を店の前のチャンフンダオ(Tran Hung Dao)通りにばらまいた。
それを見ていた通行人らが路上の宝飾品に群がり、無断で持ち去っていった。警察は容疑者を逮捕後、宝飾品を持ち去った人々に対し、早急に返却するよう求め、応じない場合は刑事法に基づき罰金または禁固刑を科す可能性があると警告。
これが奏功したのか、これまでに8人が宝飾品の返却に訪れた。ただし、返却された宝飾品の数は明らかにされておらず、両店舗から奪われた宝飾品の総数もまだ分かっていない。なお、トゥアティエン・フエ省警察によると、クオック容疑者は少なくとも、財産強奪と不正武器使用の2つの罪状で起訴される見通し。