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保健省は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策に関する最新の草案を発表し、新型コロナウイルス感染症予防国家指導委員会をはじめとする関連機関の意見聴取を行っている。
保健省は草案の中で、国内の死亡率は大幅に低下したものの、死亡例はゼロではなく、多くの重症患者が引き続き治療を受けているほか、国内で新たな系統のウイルスも確認されている現状を指摘した。
同省はこれを踏まえ、新型コロナウイルス感染症を風土病(エンデミック)として扱うことは時期尚早だとの見解を示し、新型コロナウイルス感染症を引き続き「グループAの感染症」として扱う方針を示した。
新型コロナウイルス感染症を「グループBの感染症」として扱うと、国境検問所やコミュニティでの監視、感染拡大防止対策、無料治療制度、ワクチンの大量接種に支障をきたしてしまうため、感染が再燃した場合に対応が間に合わないことが懸念される。
同省は今後の方向性について、国民が集団免疫を獲得していることから重症化率・死亡率が低い水準に抑えられた場合、新型コロナ対策を段階的に緩和し、「グループBの感染症」と同様の措置を適用する計画だ。
ただし、ワクチンの効果が弱まる危険な変異株が出現し、重症化率・死亡率が再び上昇した場合は、「グループAの感染症」の対策を強化する形で対応する方針。