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3歳の女児が腕をギプスで固定され、頭部に9本の釘が埋まった状態で1月17日にハノイ市の病院に救急搬送された事件で、女児は2か月に及ぶ治療の甲斐なく、12日午後7時ごろに死亡が確認された。
虐待の被害に遭っていたD・N・Aちゃんは、母親のN・T・Lさん(27歳)が前夫との間にもうけた子供3人の末っ子。一家は離婚前、タックタット郡カインナウ村(xa Canh Nau, huyen Thach That)にある父親の実家に住んでいたが、Lさんは2021年に夫と離婚し、末っ子のAちゃんだけを連れて恋人のグエン・チュン・フエン容疑者(男・30歳)と同郡カンキエム村(xa Can Kiem)の貸し部屋で同棲を始めた。
Lさんとフエン容疑者は大工仕事で生計を立てており、Lさんは容疑者の子供を妊娠中。容疑者は2021年9月からAちゃんに対し、農薬やネジを飲み込ませたり、腕の骨を折ったりするなどの虐待を繰り返していた。
Aちゃんは直近3か月の間に、鼻の怪我や骨折、ネジや農薬の誤飲による中毒で4回も入院していたが、その度に母親は、娘が1人で遊んでいる間に起きた事故だと説明していた。
事件当日、Lさんの留守中にフエン容疑者は長さ1~2cmの釘9本をAちゃんの頭部に打ち込んだ後、Aちゃんを知人に預けて外出した。虐待の理由について、「連れ子の存在が自分の生活に影響を与えるため、養育の責任から逃れたかった」と供述している。容疑者は1月20日に殺人未遂の疑いで逮捕された。
Aちゃんはハノイ市タックタット郡総合病院に救急搬送され、応急処置を施された後、同市バーディン区のセントポール総合病院に転送され、2か月にわたり集中治療を受けていたが、重体で昏睡状態が続いていた。
なお、遺族の要望により、法医鑑定の際にAちゃんの頭部から釘9本を取り除き、遺族に遺体が引き渡される。その後、バービー郡(huyen Ba Vi)で火葬される見通し。