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保健省傘下の医薬品管理局は17日、ベトナム企業3社が製造する、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の軽症・中等症患者向けの抗ウイルス薬「モルヌピラビル(Molnupiravir)」の有効成分を含む医薬品3種類の緊急使用を許可した。
許可を受けた3種類は以下の通り。
◇ボストン製薬(Boston Pharma)製「モルラビル400(Molravir 400)」
◇ステラファーム(Stellapharm)製「モルヌピラビル・ステラ400(Molnupiravir Stella 400)」
◇メコファー製薬[MKP](Mekophar)製「モビナビル200mg(Movinavir 200mg)」
販売価格は、「モルラビル400」が1箱(400mgが20錠、または200mgが40錠)30万VND(約1530円)、「モルヌピラビル・ステラ400」が1箱25万VND(約1280円)となる。「モビナビル200mg」の販売価格は未定。FPTロンチャウファーマ(FPT Long Chau Pharma)が運営する薬局チェーン「ロンチャウ(Long Chau)」など、全国の薬局で販売する。
モルヌピラビルは、米メルク(Merck)が米リッジバック・バイオセラピューティクス(Ridgeback Biotherapeutics)と共同で開発した新薬。ベトナム保健省の認可により、モルヌピラビルの有効成分を含む薬が、製造権を付与される形でベトナム国内でも生産されることになっている。
保健省は、モルヌピラビルの有効成分を含む薬の製造において、一部の企業による寡占を防ぎつつ国内の生産体制を確保すべく、基準を満たした他の製薬会社に対しても製造を認可する方針だ。現在、7社が製造申請手続きを進めている。