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新型コロナ国内第4波の震源地となったホーチミン市。既に流行はピークアウトして、市内の新規感染者は大幅に減少しているが、それでも毎日数百人がこの疫病で犠牲となっている。
ホーチミン市クチ郡に設置された政策火葬場は、静かな年末を迎えようとしている。ホーチミン市内での流行がピークを迎えた8月末以降、居住区から離れた同郡の区画に専用の火葬炉と遺体安置用の冷蔵コンテナが設置された。
火葬場で作業にあたる将校は、「毎日数十体のご遺体が運ばれてくるが、以前より随分と減った。ご遺体はすぐ火葬しているため、冷蔵コンテナを使うことも少なくなった」と話した。
またある将校は、「我々は8月23日からここに留まって、ご遺体を火葬している。ご遺骨は間違いなく、ご遺族のもとに届ける」と語った。
現在は19人の将校が交代で火葬に当たっているが、多い時は60人以上の将校が火葬を担当していたという。遺体は入念に消毒されてから棺桶に入れて火葬している。
ドン・アイン・トゥアン少佐によると、火葬場の作業を担当しているのは、いずれも若い将校たちだ。軍に入って間もないが、精神的にもきつい任務を熱心にこなしているという。
ある若い将校は、「最初は多少の恐怖心があったが、軍人として責任ある任務に就いていると感じて、困難な時期を乗り越えることが出来た」と話した。