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動物愛護団体「フォーポーズ(FOUR PAWS)」と西北部地方ソンラ省森林管理支局はこのほど、フーイエン郡の民家で21年間檻に閉じ込められていたクマ1頭を救出し、北部紅河デルタ地方ニンビン省のクマ保護施設に引き渡した。
森林管理支局によると、クマは2000年から民家で飼われていた。今回の救出により、ソンラ省内で檻に閉じ込められた状態で飼われているクマはいなくなった。保護施設はこのクマに「トゥゾー(自由)」と命名し、名前の通り自由に生きさせることを約束した。3週間は隔離地区で健康や栄養の状態を調べたり、動物の本能を回復させる訓練を施したりして、半野生地区での新たな暮らしの準備を行うことにしている。
2005年時点で、国内の民間施設で檻に閉じ込められて飼われていたクマは約4300頭存在した。自然教育センター(ENV)によると、現在は民家の105か所の施設で324頭がこうした状態で飼われている。このうちハノイ市は30か所、158頭で最も多い。
フォーポーズ・ベトナムのゴ・ティ・マイ・フオン代表は、「ソンラ省は閉じ込め状態のクマがいない41番目の地方になった。こうした状態でクマを飼っている民家に、保護施設に引き渡すよう私達と共に働きかけてほしい」と呼びかけた。