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社会的隔離措置の緩和に伴うニューノーマル(新常態)への移行により10月1日から通行許可証が廃止され、市内の検問所も撤去されたホーチミン市では現在、警察がパトロールを強化している。警察は新常態以降後の4日間で、588件の新型コロナ対策違反を摘発し、合わせて12億5300万VND(約610万円)の罰金を科した。
これは同市警察が4日午後に開かれた記者会見で明らかにしたもの。摘発した588件のうち、120件はワクチン未接種、または1回目の接種から14日間が経過していない人々だった。
市内移動制限が大幅に緩和されたホーチミン市だが、市内を移動する場合は事前にアプリ上で申告し、ワクチン接種歴を証明する公安省の健康申告アプリ「VNEID」、またはホーチミン市保健局のアプリ「Y te HCM」でQRコードを取得する必要がある。これは9月末にリリースされた新型コロナ対策関連の機能を一元化した新アプリ「PC-Covid」が普及するまでの暫定的な対応。
QRコードを持たない場合は、◇直近180日間に新型コロナに感染して既に回復したことを示す証明書、◇ワクチン接種証明書(1回以上接種し、接種から14日間が経過)を所持する必要がある。
また、同市交通運輸局は10月2日から4日までの3日間に、帰省中の子供をはじめとした身内を市内に連れ戻すためとして、6937人が近隣省・市への移動許可を申請したと明らかにした。4日午後3時の時点で、移動許可を取得したのは2590人となっている。
なお、ホーチミン市人民委員会(市役所)は、他省・市への移動について各地の人民委員会に公文書を送付して移動の許可を得ているが、省・市の境に設置された検問所の通過がスムーズに行われていないのが現状だ。