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首相は31日、南部を中心に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の市中感染が急拡大していることを受け、南部19省・市に適用している最も規制が厳しい首相指示第16号/CT-TTgに沿った社会的隔離措置を、8月2日から14日間延長することを決定した。
また7月31日以降、社会的隔離措置が解除されるまで、当局が許可した場合を除いて市民・省民は自宅から外出してはならない。
対象となる19省・市は、◇ホーチミン市、◇東南部地方ビンズオン省、◇同ドンナイ省、◇南部メコンデルタ地方カントー市、◇東南部地方ビンフオック省、◇同タイニン省、◇同バリア・ブンタウ省、◇南部メコンデルタ地方ティエンザン省、◇同ロンアン省、◇同ビンロン省、◇同ドンタップ省、◇同ベンチェ省、◇同ハウザン省、◇同アンザン省、◇同バクリエウ省、◇同ソクチャン省、◇同チャビン省、◇同カマウ省、◇同キエンザン省。
これに先立つ7月19日午前0時より、既に同措置を適用していたホーチミン市、ビンズオン省、ドンナイ省に加え、他の南部16省・市でも首相指示第16号に沿った社会的隔離措置が適用されている。期間は14日間。
なお、グエン・スアン・フック国家主席率いる中央代表団は30日午前、ホーチミン市当局との会合に臨み、新型コロナウイルス感染症対策について報告を受けた。
同市人民委員会のグエン・タイン・フォン主席はこの席で、市内での社会的隔離措置の延長に加え、特に不要不急の外出が多い午前6時から午後6時までの時間帯に市民の監視・検査・処分を強化するなど、あらゆる対策を実施すると報告した。
同市で新型コロナ患者の治療を行っている医療施設は38か所(計4万6000病床)ある。また、約1万2380が集中隔離、3万7800人が自宅隔離を受けている。
またフック国家主席は、ホーチミン市に本拠を置く地場ナノゲン社(Nanogen)が開発するワクチン「ナノコバックス(Nanocovax)」について、保健省をはじめとする関連機関に対し、緊急使用に向けた準備を急ぐよう促した。ナノコバックスの第3期臨床試験は8月中旬に終了する見込みで、緊急使用許可を申請する予定だ。