(C) vnexpress 写真の拡大. |
ベトナム共産党中央執行委員会は6日、元党中央執行委員・元商工相のブー・フイ・ホアン被告(男・68歳)の党除名を決定した。
ホアン被告はサイゴンビール・アルコール飲料[SAB](サベコ=Sabeco)による公有地の違法販売事件に関与し、公的資産の使用・管理に関する国家規定に違反し損失・浪費をもたらした罪に問われ、4月29日にハノイ市人民裁判所から禁固11年の判決を言い渡された。
これとは別に、ホアン被告は任期中に息子を要職に任命するなど、複数の違反が発覚している。息子のブー・クアン・ハイ氏は父親の違反が発覚し定年退職する2016年までSABの政府代表取締役 兼 副社長を務めていた。国会常務委員会は2017年、ホアン被告の元商工相としての資格を抹消している。
SABによる公有地の違法販売事件では、ホアン被告は2020年7月に在宅起訴された。問題の土地は、販売時に商工省が経営支配権を掌握していたSABの管理下にあったホーチミン市1区ハイバーチュン(Hai Ba Trung)通り2-4-6番地の面積6080m2余りの一等地。
SABが被告らの支援を受けて、この一等地を不当に低い価格で外部に売り出し、国に2兆7000億VND(約131億円)の損失をもたらしたとされている。