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保健省の25日午後と26日午前の発表によると、北部紅河デルタ地方ハイズオン省で市中感染による新型コロナウイルス陽性患者2人が新たに見つかった。また、海外から空路で入国した1人と、不法入国した2人も陽性と判明した。
市中感染による新規感染者は19日から24日まで6日連続でゼロ人となっていた。
26日午前の時点で国内の累計感染者数は2581人。1月28日以降に確認された市中感染は13省・市の計910人で、このうち726人が北部紅河デルタ地方ハイズオン省で確認されている。
25日午後に発表された新規感染者は3人で、うち2人はハイズオン省キムタイン郡で市中感染が確認された。いずれも感染者の接触者(F1)として2月28日から隔離措置を受けていた。残る1人はベトナム人で、3月22日に米国から日本経由でホーチミン市タンソンニャット国際空港に到着し、市内で隔離措置を受けていた。
26日午前に発表された2人はいずれもベトナム人女性で、3月22日に漁船でカンボジアから南部メコンデルタ地方キエンザン省フーコック島に到着し、不法入国した。
うち1人はフーコック島から海路と陸路でホーチミン市に移動し、24日に同市のFV病院で検査を受けたところ、翌25日に陽性と判明した。ホーチミン市へ移動した際の同行者がカンボジア滞在中に新型コロナに感染し、3月3日から14日まで入院していたという。その後、2回の陰性結果が出て退院した。
もう1人はフーコック島に到着後、別の1人とともに空路でハノイ市ノイバイ国際空港に移動。その後、自動車で北部紅河デルタ地方ハイフォン市に移動した。24日にビンメック・ハイフォン国際総合病院で検査を受けたところ、翌25日に陽性と判明した。同行者は陰性だった。
不法入国者が陽性となったことを受け、保健省はベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)の22日のフーコック発ハノイ行きVJ458便の搭乗者に対し、最寄りの医療機関に問い合わせるとともに、当局に接触者などの情報を提供し、健康申告を行うよう呼び掛けている。
また、ホーチミン市では、不法入国の感染者が宿泊したビンチャイン郡のホテル「クオックタイ7ホテル(Quoc Thai 7 Hotel)」を26日午前0時から封鎖している。
なお、新型コロナウイルスワクチンの接種状況について、8日から25日までに19省・市の医療従事者など4万2200人余りがワクチンの接種を受けた。