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厚生労働省は26日、ベトナムから日本の空港に到着した乗客1人から、英国で報告された新型コロナウイルス感染症の変異株が確認されたことを公表した。
変異株が確認されたのは、1月17日にベトナムから関西国際空港に到着した30代女性。日本に到着した時点で咳の症状があった。
ベトナム現地紙によると、女性は北部紅河デルタ地方ハイズオン省チーリン市フンダオ村(xa Hung Dao, TP. Chi Linh)在住のベトナム国籍の女性(32歳)。女性は海外派遣労働者として、1月17日にハノイ市ノイバイ国際空港からシンガポールを経由して日本に渡った。
渡航前はチーリン市のコンホア工業団地で労働者として働き、出国前の新型コロナウイルス検査では陰性の結果が出ていたという。
女性の地元のフンダオ村当局は、27日午前までに濃厚接触者(F1)16人を特定し、該当者の隔離・検査と女性の自宅などの消毒を行った。
これを受けて日本政府は、国内で変異ウイルスの感染者が確認された国・地域からの入国者を対象とする日本における水際対策強化に関する新たな措置のうち、検疫の強化の対象国・地域に26日付けでベトナムを追加指定した。
なお、緊急事態宣言の発出に伴い、日本への全ての入国者に対する水際措置が強化されているため、26日付けの空港検疫での変異株の確認による検疫措置の追加はない。
ただし、日本に帰国・入国する場合は出国前72時間以内の検査証明書の提出、空港検疫での検査、14日間の公共交通機関不使用と自宅・宿泊施設での待機、位置情報の保存などに関する誓約書の提出が求められており、検査証明書や誓約書の提出がない場合は、検疫所が確保する宿泊施設で待機することになる。
これに先立ち、ベトナム国内では今月2日に初めて変異株が確認された。変異株が確認されたのは、1435人目の感染者となったベトナム国籍の女性(45歳)。女性は2020年12月22日に英国から南部メコンデルタ地方カントー市カントー国際空港に到着し、同地方チャビン省で集中隔離措置を受けていた。