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兵役を逃れるために意図的にタトゥーを入れるというケースが増加傾向にある。国防省は現状を踏まえ、対策に乗り出した。
2016年に発出された国防省と公安省の共同通達第50号/2016/TTLT-BQP-BCAでは、反体制的、奇妙かつ異端な内容、民族間の分裂分離、暴力や性行為を扇動する意味を含んだデザインのタトゥーやレタリングタトゥー、また露出し他人に不快感を与えるタトゥーやレタリングタトゥーがある人々については、徴兵の対象外とすると規定されている。
一部の兵役対象者はこの規定を悪用し、入隊に向けた健康診断を受ける前にタトゥーやレタリングタトゥーを意図的に入れていたことが分かった。
国防省はこうした不正を防止するため、11月5日にガイダンス第4142号/BQP-TMを発出した。このガイダンスでは、露出したタトゥーやレタリングタトゥーについて、サイズが小さければ徴兵の対象とする形で共同通達第50号/2016/TTLT-BQP-BCAを具体化した。
同省はまた、地方自治体などに対し、兵役義務について情報周知を行うと共に、兵役対象者にタトゥーやレタリングタトゥーを除去させるよう要請した。
なお、ベトナムでは兵役を逃れた者に罰金が科され、それにもかかわらず再度兵役を逃れた場合は禁固刑が言い渡される。