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ベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)の客室乗務員(国内1342人目の感染者)が自宅隔離中に外出して市中感染を引き起こした問題をめぐり、ホーチミン市警察は3日に記者会見を開き、刑事事件として立件することを明らかにした。
隔離規定を厳守せず市中感染の原因を作ったのはD・T・Hさん(男性・28歳)。Hさんは刑事法第240条に触れ、「危険な感染症を他人に感染させた容疑」で捜査を受ける可能性があるとみられている。
市中感染の感染源となったHさんはベトナム入国後にまず、HVNのパイロットおよび客室乗務員用の隔離施設で隔離措置を受けていた。新型コロナウイルス検査で2回の陰性判定が出たため、帰宅して引き続き自宅隔離を受けることになっていたが、この間に外食したり、大学で講義を受けたりしており、濃厚接触者(F1:感染者の接触者)が800人にも上ることが確認されている。
今回の市中感染発生を受け、グエン・スアン・フック首相は、ベトナム行きの国際線の定期便運航を一時停止することを決定すると共に、関連機関・組織に対し関与した組織・個人の責任を追及して処分するよう指示した。
HVNはこのほど、Hさんを職務停止処分とし、解雇処分も検討している。また、客室乗務員長であるP・N・Lさんも上司として監督不行き届きの責任を負い、15日間の職務停止処分を受けている。