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28日に台風9号(アジア名:モラヴェ、日本では台風18号)の直撃を受けた南中部沿岸地方クアンナム省では、各地で土砂災害が相次いでいる。
ナムチャーミー郡チャーマイ村(xa Tra Mai, huyen Nam Tra My)では29日午前、住民2人が台風の影響を受けた畑の様子を見に行く途中で土砂崩れの下敷きになり、1人が負傷、1人が行方不明になっている。
ナムチャーミー郡では台風が上陸した28日以降に少なくとも3件の深刻な土砂崩れが発生している。28日午後には、チャーレン村(xa Tra Leng)とチャーバン村(xa Tra Van)の2か所で大規模な地滑りが相次いで発生し、チャーレン村では住民8人が死亡、14人が行方不明、チャーバン村では8人が死亡した。
さらに、同省フオックソン郡フオックロック村(xa Phuoc Loc, huyen Phuoc Son)でも28日夕方に地滑りが発生し、5人が死亡、8人が行方不明となっている。
同じくフオックソン郡で建設中の第2ダックミー水力発電所は、同発電所につながる道路の橋が濁流によって流されたため、作業員約200人が28日から孤立した状態になっていたが、当局は30日午前から夕方にかけて滑車を使って約70人を救出した。この地域は霧に覆われているため、ヘリコプターは動員できない状況だ。