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自然災害防止中央指導委員会の19日夜の発表によると、10月上旬から続く豪雨が北中部地方、南中部沿岸地方、南中部高原地方の10省・市の広範囲に甚大な被害をもたらしており、19日夕方の時点で102人が死亡し、26人が行方不明となっている。
最も大きな人的被害を受けているのは、◇北中部地方クアンチ省:48人、◇同トゥアティエン・フエ省:27人、南中部沿岸地方クアンナム省:11人。
民家への被害については、北中部地方クアンビン省から南中部沿岸地方クアンナム省にかけての地域だけで26万0322軒が浸水。大規模な土砂崩れも各地で発生しており、道路などのインフラや農作物への被害も深刻な状況だ。
グエン・スアン・フック首相は19日の政府会合で、◇北中部地方ハティン省、◇同クアンビン省、◇同クアンチ省、◇同トゥアティエン・フエ省、◇南中部沿岸地方クアンナム省の5省に、それぞれコメ1000tと1000億VND(約4.5億円)を即時支給するよう財政省に指示した。
なお、ハティン省のケーゴー湖(ho Ke Go)などでは域内の水力発電所がダム決壊を未然に防ぐため、貯水湖の水門を解放し放流している。今後も中部から北部の広い範囲で大雨が続くと予想されている。
北中部地方ゲアン省から南中部沿岸地方クアンガイ省にかけての8省・市では9月中旬から現在までに、台風や熱帯低気圧に伴う洪水、豪雨、鉄砲水、地滑りなどの災害が発生して大きな被害が出ている。同地域では14の河川が氾濫し、このうち4つの河川では記録的な水位が観測されている。