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韓国で学ぶ外国人学生が不法滞在者となるケースが過去5年で大幅に増え、うちベトナム人は直近3~4年の間に国別で最多となっていることが明らかになった。
韓国法務省によると、留学(D-2)もしくは語学研修(D-4-1、D-4-7)のビザを取得して入国した外国人学生のうち、不法滞在者となった人の数は今年6月時点で計2万3631人に上り、5年前(5879人)の4倍以上に膨らんだ。
留学生ビザで入国した人の不法滞在者数は6月時点で計3301人となり、2015年から2倍以上増加した。出身国別でみるとベトナムが1784人で最も多く、これにウズベキスタン(429人)、モンゴル(325人)、中国(300人)、ネパール(66人)が続いた。
一方、語学研修ビザで入国した学生の不法滞在者数は2015年に比べ4倍近く増え、計2万0330人に達した。国別では1万6572人のベトナムを筆頭に、ウズベキスタン(1295人)、中国(966人)、モンゴル(865人)、スリランカ(132人)の順となった。
外国人学生の不法滞在が増えた背景には、入学金の値上げ据え置きや少子化による韓国人学生の減少で財政が悪化した大学が、無分別な留学生誘致を行ったことが一要因とみられている。入学金の20%分の金額を、謝礼として外国人学生に支払った大学もあるという。韓国では「学生やブローカーなどの不正がある大学に対する措置を徹底すべき」との声が挙がっている。