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ベトナムでは9月4日以降42日間続けて市中感染が確認されていないが、9月と10月にベトナムから日本に到着し、空港の検疫で新型コロナウイルス検査を受けた人のうち、10人以上に陽性反応が出た。このうち1人は北部紅河デルタ地方ハイフォン市に勤務していた日本人専門家で、PCR検査を受け陽性となった。残りはベトナム人で、唾液を使ったクイックテストを受けていた。ただ、いずれもPCR検査の結果は陰性だった。
ベトナムから日本に向かう航空便の運航は、9月18日から再開されている。日本への渡航者は、ベトナム出国前72時間以内にPCR検査証明を取得し、到着した空港で唾液によるクイックテストを受けなければならないとされている。
ハノイ市疾病管制センター(CDCハノイ)によると、空港到着時のクイックテストで陽性だったベトナム人らの濃厚接触者(F1)にPCR検査を2回以上実施したがいずれも陰性で、14日間の隔離期間後にも症状は出ていないという。
ハノイ市保健局のホアン・ドゥック・ハイン副局長は、日本のクイックテストは感度が高く、特異度(陰性のものを正しく陰性と判定する確率)がそれよりも低い検査キットを使用しているため、陽性率が高くなるのではないかとの見解を示した。
ハノイ市の中央肺臓病院のグエン・ベト・ニュン院長は「クイックテストの抗原検査は偽陰性を避けるため、感度が高いほど良いとされている。このテストで陽性になってもあまり心配する必要はない」と話している。