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新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の国内418人目の感染者となった南中部沿岸地方ダナン市ハイチャウ区在住の男性(61歳)が、新型コロナから回復後の今月12日に死亡していたことがわかった。死因は慢性腎不全に伴う合併症だという。保健省が18日に明らかにした。
これに先立つ7月28日には、この男性の父親(85歳)が死亡している。父親は腎不全や糖尿病、肺炎のため7月5日からダナン市のダナン病院に入院し、治療を受けていた。ただし、27日にはPCR検査で陰性判定が出ており、ダナン市保健局も死因は慢性閉塞性肺疾患および糖尿病に伴うものだとし、新型コロナウイルスとの関連性はないとしている。
息子である418人目の感染者の男性は父親の入院時から看病をしていた。男性は7月11日に咳や発熱、倦怠感の症状があったため、市内のクリニックを受診し薬を服用したが治らず、21日から父親と同じダナン病院に入院し、26日に新型コロナ陽性と判明した。
男性は高血圧や慢性腎不全、2型糖尿病、慢性閉塞性肺疾患を患っており、新型コロナの治療中も重症だったが、その後8月4日、10日、11日、12日の4回の新型コロナウイルス検査でいずれも陰性判定が出ていた。しかし、今月12日に北中部地方トゥアティエン・フエ省のフエ中央病院で死亡が確認された。
この男性は既に定年退職しており、父親の看病でダナン病院を訪れる前の1か月間は周囲の人々との接触も控え、ほぼ自宅で過ごしていたため、集団感染が発生したダナン病院で新型コロナウイルスに感染した可能性が高いとみられている。
なお、19日午前の時点でベトナム国内の新型コロナ感染者数は989人、死者数は25人となっている。感染者のうち、7月25日以降にダナン市を中心に拡大している市中感染関連の感染者数は509人に上っている。