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ハノイ市ミードゥック郡(huyen My Duc)にあるミエウモン(Mieu Mon)軍用空港の土地占有事件に関連し、同郡ドンタム村(xa Dong Tam)で1月9日に土地強制収用に反対する住民らが公務執行中の警察官3人を襲撃し殺害した事件で、公安省は捜査を完了し結果を公表した。
捜査結果によると、容疑者25人が殺人容疑、4人が公務執行妨害容疑で起訴され、裁判を受けることとなる。容疑者29人(20~77歳)のうち、10人は女。量刑は殺人罪が禁固12年~死刑、公務執行妨害罪が禁固2~7年となっている。
容疑者らは、土地収用に反対する住民らの指導者で、襲撃事件の際に死亡したレ・ディン・キン容疑者(男・84歳)の家族など。容疑者らはキン容疑者の指示に従い、レンガや石材、火炎瓶、ガソリン、手榴弾、投げナイフ、スタンガン、ハンマー、爆竹などを調達し、地元のガソリンスタンドや村長の自宅を爆発させたり、老人や児童を拉致したりすると脅迫していた。
事件当日、警察はキン容疑者らの鎮圧を開始。機動警察に所属していたN・H・Tさん(男性・48歳)、D・D・H・Qさん(同・27歳)、消防警察に所属していたP・C・Hさん(同・28歳)の3人は、容疑者1人の自宅に押し入った際に容疑者らにナイフで襲われ、穴に投げ入れられた上、ガソリンを浴びせかけられて火をつけられ、焼死した。
現場からは、多量の火炎瓶やガソリン、手榴弾、投げナイフなどが証拠品として押収された。キン容疑者は自宅で手榴弾を手に持ったまま、警察に2発を撃たれ死亡した。
キン容疑者はかつて、同村の公安長、人民委員会主席、共産党委員会書記を歴任し地元の名士として人望が厚かったが、任期中に同空港の国防用地を家族などの住民に違法に割り当てたとされている。
国防省は1980年、ミエウモン軍用空港の建設用地としてドンタム村とチュオンミー郡ミールオン村(xa My Luong, huyen Chuong My)、同チャンフー村(xa Tran Phu)、同ドンラック村(xa Dong Lac)の用地を割り当てられた。
同空港の建設が見送られた後、国防省は2014年に同用地を軍の駐屯地などとして使用することを決定したが、複数の世帯が土地を占有し続けていた。この土地を合法的に使用してきた14世帯は立ち退き補償に同意し、既にこの地を去っているが、キン容疑者らは最後まで立ち退きに応じなかった。