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プラスチック製品の製造・販売を手掛ける天馬株式会社(東京都北区)のベトナム子会社で北部紅河デルタ地方バクニン省にある天馬ベトナム(Tenma Vietnam)が、現地の公務員に現金を渡したと日本の報道機関が報じた問題で、ディン・ティエン・ズン財政相は25日、税務総局と税関総局に対し、問題を把握し状況を報告するよう指示した。また、バクニン省税務局及び税関局、関連する個人や組織を調べるため、調査団を設置したと明らかにした。
ズン財政相は、この問題はベトナムの経営・投資環境や税務・税関当局職員の汚職防止に関連するため、今後に大きな影響を及ぼすとの認識を示し、調査結果を公表すると述べた。
日本での報道によると、天馬ベトナムは2017年6月、税関局の職員から輸入部材の付加価値税の追徴金約4000億VND(約18億7000万円)の請求通知を受けた。同社幹部は本社社長の承認を得て、税関局の調査リーダーに20億VND(約935万円)を支払って、追徴金支払いを免れた。
同社は、2019年8月の税務局の調査で法人税の追徴金178億VND(約8320万円)を課された際にも、同局幹部に30億VND(約1400万円)を支払って、追徴金は罰金などを含め5億6700万VND(約265万円)に減額されたという。