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ベトナム保健省は13日昼、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染例として国内16人目の感染者を確認したと発表した。新たに感染が確認されたのは、北部紅河デルタ地方ビンフック省ビンスエン郡ソンロイ村(xa Son Loi, huyen Binh Xuyen)在住の50歳の男性。
この男性は既に感染が確認されていた日系企業従業員Dさん(23歳、女性)の父親。Dさんは、ビンスエン郡のタンロン工業団地にある日本プラスト株式会社(静岡県富士宮市)のベトナム子会社に務めており、8人で武漢に派遣され研修を受けた後、1月17日に全員一緒の便で帰国。その後、8人のうち6人が新型コロナウイルスに感染していることが明らかとなった。
Dさんは、帰省中に実家で家族と一緒に過ごしており、既に母親(49歳)と妹(16歳)が新型コロナウイルスの検査結果で陽性判定を受けていたが、今回、濃厚接触者の一人だった父親も感染が確認された。これでDさんが元となって感染したとみられるのは5人に増えた。家族以外では、女性1人が感染しており、その孫(生後3か月)が2次感染している。
これまでにベトナム国内で確認された新型コロナウイルスの感染者は計16人。このうち11人がビンフック省在住。なお、感染者のうち7人は完治している。