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中国・湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルス(nCoV)感染拡大対策の一環として、ベトナム当局はベトナムから中国の感染地域までを結ぶ国際航空路線の運航を一時停止するとともに、感染地域へのツアー催行および感染地域からの観光客受け入れを一時停止としている。
美しく長大なビーチを有し、例年多く中国人観光客が訪れる南中部沿岸地方カインホア省と同地方ダナン市はこのほど、中国人観光客の現時点における受け入れ状況を発表した。
それによると、カインホア省は1月23日から26日までの4日間に約3万人の中国人観光客を受け入れた。旅行会社各社は、既に入国した中国人観光客に対応しているが、当局の指導により、新たな受け入れは行っていない。同省を訪れている中国人観光客は1月末までに全て出国する見通し。
一方のダナン市では、約1万2000人の中国人が就労または観光目的で同省に滞在している。これまでに発熱などの症状が表れた観光客と市民の計38人が医療機関で診断を受けた。
このうち、新型コロナウイルスに感染した疑いのある15人が隔離され、15人中3人は既に陰性反応が認められた。残る12人については検査結果を待っている状況だ。
なお、武漢市から訪れている中国人観光客については、ベトナムを出国するまでの滞在スケジュールを調整するなどして移動を制限。旅行会社各社は航空会社と協力し、中国人観光客の送還を急いでいる。