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英国で10月23日にベルギーより到着した冷凍コンテナ内から39人(男性31人、女性8人)の遺体が見つかった事件について、グエン・ズイ・ゴック公安次官は5日夕方の政府定例会合で、公安省のミッション団が英国に到着し同国警察と犠牲者らの身元確認を急いでおり、近日中に結果を発表すると明らかにした。
グエン・スアン・フック首相は犠牲者の遺族に哀悼の意を示すと共に、犠牲者が出た地方自治体に対して、遺族の支援措置を講じるよう指導した。
英国エセックス州警察はこれに先立ち、死亡した39人全員がベトナム人とみられると発表した。ベトナム当局の捜査結果では、11月5日までに北中部地方ゲアン省の21世帯、同ハティン省の10世帯、同クアンビン省の4世帯の計35世帯が被害を届け出ており、その家族が同事件に巻き込まれた可能性が高いという。
この事件に関連して、ゲアン省警察は同省で行われていた不法出国・不法滞在の手配・仲介事件を刑事事件として立件しており、これまでに同事件に関与したとみられる容疑者9人を逮捕し、事件の全容解明に向けて捜査を急いでいる。
今回のコンテナ死事件で犠牲になった可能性があるゲアン省の住民21人は主に2019年4月から8月にかけてハノイ市ノイバイ国際空港から出国していたことが確認された。いずれも第三国を転々としながら英国に向かったものとみられている。