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ホーチミン市の美容整形クリニック2か所で手術を受けた女性2人が相次いで死亡した医療事故について、同市保健局は3日、2人の死因を発表した。
同局が発足した医療審議会の審議結果によると、3区にあるカンナム(Kangnam)美容整形クリニックで10月11日にフェイスリフト手術を受けた後に死亡した米国在住の越僑(在外ベトナム人)のC・T・Lさん(女性・59歳)の死因は、麻酔薬によるアナフィラキシーショックだった。
また、10区のEMCAS美容整形クリニックで10月17日に豊乳手術を受けた後に死亡したV・N・A・Tさん(女性・33歳)の死因は、心肺停止に至る気胸と重度の不整脈だったことがわかった。
Tさんはもともと徐脈性不整脈(脈が遅くなる不整脈)だったが、EMCASの医師らはTさんの病歴を把握せず、適切な処置を施さなかったと結論付けられている。
ホーチミン市保健局は同2病院に対して、今回の医療事故を教訓として受け止めて診療活動を見直し、特に蘇生に注意するよう指示した。同局は今後も市内の美容整形クリニックに対する取り締まりを強化していく方針だ。