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ベトナム科学技術研究所(VAST)傘下バイオテクノロジー研究所はこのほど、身元不明戦没者遺骨DNA鑑定センターを正式に開業した。ブー・ドゥック・ダム副首相も開業式典に出席した。
全国の戦死者墓地では、多くの戦争烈士(戦死した軍人・従軍者)の遺骨が「無名烈士」と墓石に記されて埋葬されており、遺族を特定できないままとなっている。
同センターは、バイオテクノロジー研究所の戦没者遺骨DNA鑑定の内部組織を格上げしたもので、遺族が遺骨を引き取ることができるよう、身元不明の戦争烈士のDNA鑑定を行う。
バイオテクノロジー研究所は2000年から2011年までに戦争烈士の遺骨1000柱近くのDNA鑑定を行い、このうち800柱以上の身元を特定した。2011年から2015年にかけては1年当たり約400柱の身元を確認した。
グエン・タン・ズン前首相は2015年、VASTと国防省軍隊法医研究所、公安省刑事科学研究所の3機関に対し、身元不明戦没者遺骨DNA鑑定センターの設立を指導した。1か所あたりの投資総額は2000億VND(約9億4000万円)。年に遺骨4000柱の鑑定を可能とすることを目標に掲げている。
なお、7月27日は国のために戦闘に貢献した英雄烈士や傷病兵を敬う「傷病兵・烈士の日」にあたり、全国各地で功労を称えるための活動が行われた。