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ホーチミン市情報通信局調査部はこのほど、地場総合インターネットメディア運営会社であるVNGコーポレーション(VNG Corporation)が使用する「Zalo.vn」と「Zalo.me」の2件のドメイン名を停止するよう関連組織に求めた。
VNGは同2件のドメイン名を使用して、無認可でソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を提供しているとされる。
これに関して、ベトナムインターネットセンター(VNNIC)は19日、同2件のドメイン名の停止に関する文書を同局から受け取っていないことを明らかにし、「文書を受け取り次第、検査をした上で停止の可否を検討する」と発表した。
同局調査部は2018年からこの違反について指摘しており、VNGに行政処分を科すと共に、規定に従ってSNS事業の申請手続きを行うよう指導した。しかし、VNGは現在もこの規定を無視している。
同部は、今回の決定を「企業間の平等性を確保するために必要な措置」と主張している。ほかのSNSはいずれも認可を取得しているという。
VNGは、同社が展開しているモバイル無料通話・メールアプリ「Zalo(ザロ)」について「SNSではなくOTT(オーバー・ザ・トップ)だ」と主張している。しかし、同アプリで利用者が個人ページを作ることができるほか、書き込みや画像・動画の投稿、チャットができるという点はSNSに類似すると指摘されている。
なお、ザロは無料通話・メールだけでなく、フードデリバリーや旅行情報、配車、金融情報、電子政府など多岐にわたるサービスを搭載した一括アプリ「オール・イン・ワン(All In One)」の展開を目指している。