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文化スポーツ観光省は15日、グエン・スアン・フック首相の指導のもと、ホーチミンルートを特別国家級遺跡に認定した。ホーチミンルートは、ベトナム戦争中に利用されていた補給路。ベトナムとラオスの自然境であるチュオンソン山脈に沿って建設されたことからチュオンソンルートとも呼ばれた。
ホーチミンルートは、ベトナム共産党の指導のもとで1959年から南北統一の1975年まで継続的に建設され、ベトナムの北部からラオス、カンボジア、ベトナム南部までを結んでいた。
自動車の通行が可能な道が2万km、自転車や馬、象もしくは人の足でしか通行できない道が3000km、このほか水路500km、燃料用のパイプライン1445kmから成った。北ベトナムはベトナム戦争時、このルートを通じて南ベトナムの反政府ゲリラ(ベトミン)に物資や兵力の支援を行っていた。
ベトナム政府は2000年から、ホーチミンルートをもとにホーチミン道路の建設を開始。3期に分けた工事のうち第2期までが終了しており、2016年には、東北部地方カオバン省から最南端のメコンデルタ地方カマウ省までを結ぶ全長3167kmの道路が開通した。なお、第3期では一部区間の高速道路化工事が実施される予定。