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公安省麻薬犯罪捜査警察局は19日、国内で過去最大規模となる麻薬密売ルートを摘発し、ホーチミン市で麻薬1110kgを押収した。
張り込みを経てこの麻薬密売ルートの動きを把握した警察は、12日に摘発に踏み切り、5区の路上で荷物の積み替えをしていた自動車の検査や、物流会社の倉庫および麻薬密売ルートのメンバーの自宅の立ち入り検査で大量の麻薬を押収した。
麻薬は茶袋に詰められ、スピーカーや美術工芸品の内部に隠されていた。麻薬密造地帯である「黄金の三角地帯」(タイ、ミャンマー、ラオスの3か国がメコン川で接する山岳地帯)から麻薬を調達したとされる。
同事件で、Yeh Ching Wei(男・33歳、台湾籍)、Chiang Wei Chih(男・31歳、同)、ブイ・グエン・フイ・ブー(男・38歳、フーニュアン区在住)の容疑者3人が麻薬密輸密売容疑で逮捕された。容疑者らは麻薬を第三国に密輸するほか、国内でも売りさばくつもりだったと供述している。
これに先立ち、警察は北中部地方ゲアン省、同地方ハティン省でもスピーカーに隠された多量の麻薬を発見・押収している。ホーチミン市と同2省で押収した麻薬は合わせて2t近くに達している。いずれも麻薬を隠す手口が同じであることから、同一ルートの可能性が高いと見られている。