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公安省麻薬犯罪捜査警察局は3月28日、ホーチミン市で過去最大規模となる麻薬密売ルートの元締めのWu He Shan容疑者(男・57歳、中国籍)を緊急逮捕したことを明らかにした。
張り込みを経てこの麻薬密売ルートの動きを把握した警察は、3月20日に摘発に踏み切り、同市ビンタン区ビンフンホア街区にあるビラ式住宅の立ち入り検査で麻薬300kgを押収した。
このビラ式住宅は輸出向け縫製会社「Hashan」の本社。Shan容疑者はミャンマーから麻薬を調達してラオス経由でベトナムに密輸し、この会社をカムフラージュとして第三国に密輸していたとされる。
同社はこのほどフィリピンに「プラスチック粒子」を輸出するとして税関機関で手続きを済ませ、「プラスチック粒子」の入ったコンテナを載せた貨物船が3月13日にホーチミン市2区カットライ港を出港した。
この情報を把握した警察は、秘密裏にフィリピン当局に通報して捜査協力を要請。目的地のマニラで問題のコンテナを検査したところ、麻薬276kgを発見した。
警察はこれまでに、麻薬密輸・密売に関与したとされる中国人、ラオス人、ベトナム人7人を麻薬密輸・密売容疑で逮捕し、麻薬1.1tを押収している。