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2016年1月19日にハノイ市ホアンキエム区中心部のホアンキエム湖で死体が発見された大亀の標本が16日、同湖に浮かぶゴックソン島の玉山祠に展示された。
大亀の死体は、ベトナム自然博物館とドイツのベルリン博物館の専門家らにより3年間かけて死体の水分と脂肪分をプラスチックなどの合成樹脂に置き換えるプラスティネーション技術を応用した標本化作業が行われていた。当初は1年を予定していた標本化作業だったが、目をはじめとする細部の作業に時間がかかり、完成までに3年を要したという。
大亀の標本はベトナム自然博物館からハノイ市人民委員会に引き渡され、ガラスケース(1.3m×2.3m×1.95m)に納められた状態で玉山祠に展示された。
ガラスケースは紫外線や光の反射を遮る強化ガラス製で、防弾車に使用されるもの。光の反射を遮るため、照明に影響されず標本をはっきりと観察できるだけでなく、来場者がフラッシュをたいて写真を撮影しても標本をきれいに写すことが可能だ。またガラスケースには標本へのカビ胞子の付着を防ぐため空気清浄機能や除湿機能も備えられている。