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ベトナムは第4次産業革命の影響を非常に強く受け、特に加工製造業は機械による労働代替率がASEAN諸国の中で最も高くなると予想される。共産党中央経済委員会がこのほど発表したレポート「ベトナムと第4次産業革命」は、こうした見方を示している。
専門家らによると、ベトナムの加工製造業は単純な加工や組み立て作業が主で労働生産性が低く、専門的な訓練を受けた労働者を使用していないことから、機械に取って代わられる可能性が高いという。
レポートは、ベトナムの加工製造業の労働者の74%がオートメーション化の影響を受けると予想。この数字はフィリピン(54%)やタイ(58%)、インドネシア(67%)などのASEAN諸国より大幅に高いと指摘している。
2015年の加工製造業の労働者は800万人で、国内の総労働者の15.3%を占める。このうち短大卒以上の学歴を持つエンジニアの割合は9%に留まる。また、職業訓練校などで訓練を受けた労働者の割合は、2010年の13.4%から2015年には17.7%に上昇したが、全産業の平均を下回っている。