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先ごろフェイスブック(Facebook)に投稿された西北部地方イエンバイ省イエンバイ市グエンタイホック(Nguyen Thai Hoc)通りのフォー屋での配膳の様子が話題となり、物珍しさに来店する客で賑わっている。
同店では最新技術を応用し、フォーの配膳をオートメーション化。テーブルの間に幅40cm、地上1mの高さに木製のレールが2基設置されており、客が「iPad」でフォーを注文すると数分後に熱々のフォーが厨房からレールに載せられて客の目の前に配膳される。
店主のフオンさんは元々建設業に従事していたが、料理好きが高じて友人らと同店を開業することを決意した。フオンさんらは欧米で普及している自動販売の技術をフォーの販売にも取り入れようと研究開発をし、配膳レールの開発に成功した。フオンさんによるとオートメーション化により人件費も削減でき、売上の管理もしやすいという。
テーブルで客がiPadを使ってフォーを注文すると、厨房にあるもう1台のiPadで注文内容を受信し、料理人が調理を始める。配膳の際にはフォーをレール上のお盆に載せて厨房のiPadをタップすると、ブルートゥース(Bluetooth)が連動し自動的に注文客の席まで配膳される。お盆には一度にフォー3杯まで載せることができ、4杯以上は「人力」で配膳される。
開業当初は高級感のある店舗に人々はフォーの値段も高いだろうと敬遠し寄り付かなかった。しかし好奇心のある人が来店し、1杯わずか3万VND(約144円)と知ると口コミで客足も増え、今では常連客も多い。最新技術の真新しさだけでなく、スープの味も評判だ。店舗を1万5000USD(約165万円)で買い取りたいと申し出る人も現れたが、フオンさんは断ったそう。