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保健省食品安全局によると、2017年の年初3か月に約200人が急性アルコール中毒にかかり、このうち少なくとも18人が工業用のメタノールを薄めて作られた酒を飲んで死亡した。3か月で18人は記録的なハイペースだ。命は助かっても後遺症を抱える人が多数出ている。
ハノイ市のバックマイ病院中毒センターのグエン・チュン・グエン医師は、メタノールを薄めた酒は、無色透明で少し甘さがあって口当たりが良く、通常の焼酎との判別は不可能だとしている。
専門家によると、商標のない酒の販売は以前から禁止されているが、全国の酒生産施設の85%は「商標なし、登録なし、品質検査なし」が実態で、こうした施設で作られた酒が市場に出回り、中毒事件を引き起こしているという。
保健省が10日に開催したメタノール入りの酒の健康への影響をテーマとしたセミナーで、商工省科学技術部のグエン・フー・クオン部長は、酒の管理を強化する方向で政令の見直しを進めていると明らかにした。また、メタノールを判別しやすくするためメチレンブルー(青い色素)の混入を義務付ける方法を提案。グエン・ベト・ティエン保健次官はこの案に賛意を示した。