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ハノイ市人民委員会の指示により、中心部の一部地域を除く全市で植木と芝生の手入れが停止されることを受けて、年間7000億VND(約31億7000万円)の経費削減に繋がる一方、約6000人の単純労働者が職を失う危機に晒されている。
同市人民委員会は7月1日より、一部地域を除く全市の中央分離帯で植木と芝生の手入れを停止。8月1日より、更に国家会議センター前、ノイバイ国際空港第1ターミナル(T1)及び第2ターミナル(T2)前、ホアンキエム湖周辺などを除く場所で植物を新たに植えることを停止している。
同市で植木と芝生の手入れを請け負っている企業の社長は、「従業員400人中300人の削減を余儀なくされた。労働者1人の月給は400万~600万VND(約1万8100~2万7000円)。リストラされた人はまさに苦境に立たされている」と語った。
植木と芝生の手入れを行う労働者の生計が懸念されるだけでなく、経費の大幅な削減は「時期尚早でやり過ぎ」として専門家から反発の意見も上がっている。ベトナム建築士協会のファム・タイン・トゥン事務局長は、「手入れをしなければ、都市の美観が低下してしまう。停止するよりも、コストの見直しや新しい機械設備の導入などで作業の効率化を図るべきだ」とコメントした。