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7月28日にベトナム北部へ上陸した台風3号(アジア名:ミリネ、ベトナムでは台風1号)は、北部の広い地域に深刻な爪痕を残した。ハノイ市は上陸を免れたものの、強風と豪雨で甚大な被害を受けた。同市の被害総額はおよそ2000億VND(約9億1300万円)に上るという。同市自然災害防止指導委員会が2日に明らかにした。
市内では、損壊率70%以上の家屋が4064軒、50~70%未満が490軒以上、30~50%未満が650軒以上、30%未満が2400軒以上に上った。また、台風の影響を受けた市内各施設の推定被害総額は、学校63か所が17億VND(約776万円)、文化施設15か所が4億0100万VND(約183万円)、歴史文化遺跡と観光名所2か所が4000万VND(約18億3000万円)となっている。
台風3号により同市の農林水産業も大きな損失を受けた。具体的には、影響を受けた稲作地1800ha以上のうち20haが、また稲作地以外の耕地3471haのうち1000ha以上が壊滅状態となった。更に、家畜2390頭と家禽5万4000頭が死亡した。このほか、街路樹3万0640本が倒れたり折れるなどした。