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ホーチミン市人民委員会は25日、ベトナムを訪問していた米国のジョン・ケリー国務長官及び同市ディン・ラ・タン党委書記の立ち会いのもと、フルブライト大学ベトナム校(Fulbright University Vietnam=FUV)の代表者に設立決定書を手渡した。同大学は、2012年の大学教育法で認められた非営利私立大学モデルの初の適用例となる。
投資額は7000万USD(約77億円)で、このうち6000万USD(約66億円)は調達済み。米政府は約2000万USD(約22億円)を供与し、同市当局は9区サイゴンハイテクパーク(SHTP)内の用地25haを割り当てる。15haに校舎、残る10haに宿舎をそれぞれ建設する。このほか、最初の5年間で、1億5000万USD(約165億円)を調達する必要があるという。
計画によると、◇フルブライト公共政策管理校(公共政策、法律、金融などの分野の大学院教育)、◇フルブライト応用理工学校(応用理工学、数学、コンピュータ科学の分野の大学及び大学院教育)、◇フルブライト大学(人文社会科学分野の大学教育)の3つの教育施設を建設する。学生数は最大で約6000~1万人規模となる。
同校は、ホーチミン市経済大学が主管するフルブライト経済学教育事業(Fulbright Economics Teaching Program=FETP)を引き継ぎ、同事業のもとで今年秋から公共政策管理校の修士課程を開講し、2018年に人文社会科学分野の大学教育を開始する。授業では英語を使用するほか、米国の大学の協力を得てカリキュラムを開発する予定。