(C) thanhnien, テレビに映ったタン容疑者(右) |
1994年に起きた殺人事件で指名手配されていた容疑者が、20年後の2014年に逮捕された。逮捕のきっかけになったのは、容疑者がひったくり犯逮捕に協力したとして表彰を受けている様子をテレビが報じたことだった。被害者の妹がこれを見て気が付き、警察に通報した。
殺人事件はホーチミン市ビンタイン区で起きた。路上での青年グループ同士のけんかで、グエン・ランさん(当時34歳)が死亡、ランさんの弟が重傷を負った。警察は加害者2人を殺人と公共秩序騒乱の容疑で逮捕したが、主犯格のグエン・ミン・タン容疑者(当時36歳)は逃亡したため指名手配した。
2014年8月、ランさんの妹がテレビ番組を見ていて、名前はまったく違うものの容疑者そっくりの男を発見して通報し、逮捕につながった。タン容疑者は名前を変えて、1996年からビンタン区で暮らしていた。
タン容疑者はけんかに参加したことは認めたが、首謀者ではなくランさんを暴行していないと主張。検察はこの主張を覆す証拠がないとして、殺人罪での起訴をあきらめ公共秩序騒乱罪で起訴した。