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ハノイ市は28日、同市バーディン区の世界文化遺産タンロン城王宮跡(タンロン遺跡)の遺物638点をホーチミン市に寄贈した。両市の共産党委員会及び人民委員会の間で、寄贈に関する署名が行われた。
これらの遺物は、ホーチミン市博物館(65 Ly Tu Trong St., Dist.1, Ho Chi Minh)に展示されている。同展示は、◇歴史における首都タンロン、◇タンロン遺跡の建築資材、◇タンロンの王宮における生活用土器の3つのテーマに沿っている。
両市の指導者らは今回の寄贈について、単なる歴史的遺物の寄贈にとどまらず、首都ハノイ市に対する政府と党、国民の深い理解を促すと共に、両市の深い友情関係を表すものだとしている。
2002年に発見されたタンロン遺跡は、ベトナムの歴代王朝の遺構が重なり合った巨大な宮殿遺跡。2010年に国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産に登録されたが、同地に新国会議事堂を建設したことで遺跡の一部が破壊され、世界遺産の遺構と遺物の保護に関して大きな問題が生じている。