(C) vnexpress, 陥没穴で寸断された国道 写真の拡大. |
南シナ海で発生した台風8号(アジア名:クジラ)は24日、ベトナム北部に上陸し、広域で暴風雨を引き起こした。台風の影響により、地形の険しい山岳地帯の西北部で鉄砲水が発生し、25日までに死者7人、負傷者1人、行方不明者4人が確認されている。いずれもソンラ省の住民だった。
最も大きな被害を受けたのは、同省トゥアンチャウ郡トンライン村。鉄砲水が襲ったのは夜中だったこともあり、逃げ遅れた4人が死亡し、2人が行方不明になっている。村の中心地での浸水は、深さ2mにも達している。
西北部ライチャウ省では、同省と西北部ラオカイ省を結ぶ基幹道路である国道4D号線で深さ約10m、面積約100m2の巨大な陥没穴(シンクホール)が出現し、同2省の間の交通を寸断している。
なお、台風が直撃した紅河デルタ地方ハイフォン市及び東北部クアンニン省では、物的被害は発生したものの、人的被害はなかった。