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(C) vnexpress, 幼き日のシャンタル・デエクさん 写真の拡大 |
オーストラリア在住のシャンタル・デエクさん(女性)は今から40年前、米軍の「オペレーション・ベビーリフト」により、他の約300人の子供たちと共にサイゴンを脱出し、オーストラリアへと渡った。「オペレーション・ベビーリフト」とは、サイゴン陥落(1975年4月30日)前のベトナム戦争末期に米軍が行った南ベトナムの孤児を国外へ避難させる空輸作戦。
その後、オーストラリア人夫婦の養子となったシャンタルさんは、大人になるまで自分のルーツについて、深く考えたことがなかった。しかし、自分が母親になってからは、自分にそっくりな我が子を抱きしめては、「自分はいったい誰に似ているのだろう?」と思うようになり、実の親を探すことを決意した。既に何年も探しているが、まだ実親は見つかっていないという。
シャンタルさんは4月に、再びホーチミン市を訪れ、40年前にサイゴンを脱出した同じ境遇の人々が集まる会合に参加するという。多くの人々が何年もかけて実の親を探しており、このうち一部の人は、DNA鑑定のためのサンプルを提出している。
DNA鑑定では、既に両親が見つかった例もある。米国在住のトリシア・ヒューストンさん(女性)がその一人だ。彼女はFacebookの書き込みで、38年前に生き別れになった娘を探しているベトナム人男性の存在を知り、自分の父親ではないかと思い、DNA鑑定を行った結果、親子であることが明らかとなった。彼女もまた、今月ホーチミン市を訪れ、父親と再会する予定だという。