(C) tienphong 果実に薬品を直接注入する 写真の拡大. |
(C) tienphong 成熟促進剤 写真の拡大 |
ジャックフルーツ(パラミツ)の栽培地として知られる南中部高原地方ダクラク省とダクノン省では、収穫後の成熟を早めるため、大多数の農家が正体不明の化学薬品を使用している。地元マスコミがジャックフルーツのディーラーに成りすまし、独自取材を行った。
ダクラク省エアカル郡エアダル村のジャックフルーツ買取業者を訪れると、主人のN・V・Tさんの指導のもと、作業員らが汚れた床の上で素手でジャックフルーツの皮を剥いている光景が目に飛び込んできた。
ドライジャックフルーツに加工するための原材料として皮を剥いたジャックフルーツを購入したいと申し出た上で、1日200kgの出荷が可能か尋ねると、「うちでは成熟を早めるために成熟促進剤を使っているから、納品については安心して下さい。それに漬ければたった1日で完熟しますから」と、一切隠すこともなく「営業秘密」を教えてくれた。
成熟促進剤は本来、水で薄めてから皮に吹きかけたり茎に注入したりする方法で用いるものだが、こうした業者は少しでも成熟を早めるために、高濃度の成熟促進剤を果実の皮に開けた穴から直接注入しているという。こうした化学薬品は身体に悪影響を及ぼすことがわかっており、乱用が懸念されている。