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ホーチミン市5区のホンバン通り~フンブオン通りには毎夜、同性愛者を対象にした売春夫「男娼」が姿を現す。売春婦と違うのは、客の取り合いをせず、用心棒もいないことだ。それぞれがお互いの状況を理解し合っているように見える。
メコンデルタ地方カントー市出身の男性フンさんは、子供の頃に自分が同性愛者だと分かったが、家族にも秘密にしてきた。路上に立つ前はマッサージ店で働いていたが、客からの評判が悪く解雇されたため、この仕事を始めた。30万~50万VND(約1680~2790円)稼げる夜もあれば、収入ゼロの時もあるという。
5人兄弟の長男というクアンさんは、短大時代に男の同級生と愛し合ったが、1年足らずで捨てられた。今でも忘れられないでいる。この通りに男娼がいることを新聞で知り、一度遊んでから味を占め、男娼の道に入った。
2人は、午前6時から午後2時まで寝て、起きるとスポーツジムに通い、午後10時頃に「仕事」に出かける毎日を過ごしている。滅多に休まない。2人とも将来のことは考えていない。フンさんは「この仕事をしたら運命を受け入れるだけ。将来どうなるのか、そのときが来れば分かる」と話した。