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ホーチミン市中心部にあるサイゴン中央郵便局の塗り替え作業が、順調に進んでいる。正面の壁面は、竣工時と同じ鮮やかな黄色に蘇った。この色は郵便部門のシンボルカラーでもある。作業はテト(旧正月)までに完了する見込みだ。
グエン・トゥー・バン副局長によると、今回の塗り替えは1975年以降では最大規模のもので、いくつかの修復作業も含まれる。費用は数十億VND(数千万円)に上る。塗り替えにあたって、壁面に施されている彫刻を傷付けないよう配慮したという。建物内の壁も白く塗り替えられた。
この郵便局で40年以上も代筆業をしていることで知られているズオン・バン・ゴさんは、「塗装が剥がれ落ちている箇所があって塗り替えが必要だと思っていた。すっかりきれいになった」と喜んでいる。一方で、歴史ある建物としては色が鮮やか過ぎるとの批判の声もある。
中央郵便局は、ドゥックバー(聖母マリア)教会と共にホーチミン市を代表する建物。フランス統治時代に郵便や電信の施設として建設された。フランス人建築家の設計で、着工は1886年、竣工は1891年。120年以上経過した今も現役の郵便局として利用されており、外国人観光客が訪れる人気スポットとなっている。